基礎を固める
オーバーウォッチタンク基礎完全ガイド|味方のリソースを勝利につなげる立ち回り
味方から受け取った回復や支援を、敵への圧力へ変換する考え方を、リソース効率・遮蔽物・クールダウン管理から整理。

タンクを使っていると、「味方の代わりに敵の攻撃を受け続けること」が仕事だと考えてしまうことがあります。
敵の攻撃を正面から受け、サポートに回復してもらいながら、その場で耐え続ける。自分が多くのダメージを受ければ、そのぶん味方を守れているように見えるからです。
しかし、タンクが受けたダメージは、そのまま消えるわけではありません。回復へ多くの時間が使われれば、サポートが敵を攻撃したり、ほかの味方を助けたりする余裕は減っていきます。
タンクの仕事は、敵の攻撃を無条件に受け続けることではありません。
味方から受けた回復や、自分のスキルを利用して敵へ近づき、敵を下がらせる。重要なスキルを使わせる。味方が通れる場所を広げる。敵の注意を引きつける。
味方から受け取ったものを使って、敵が自由に動ける時間と場所を減らすこと。
これが、多くのタンクに共通する役割です。
この記事は、操作や基本ルールは分かるものの、タンクでいつ前へ出て、いつ止まればよいのか分からない人を想定しています。
タンクの活躍は「受けたダメージ量」ではなく「敵から奪ったもの」で考える
タンクは体力が多く、敵の攻撃と味方の回復が集まりやすいロールです。
そのため、受けたダメージの多さだけでは活躍を判断できません。大切なのは、その間に敵から何を奪えたかです。
- 敵を後ろへ下がらせた
- 敵に重要なスキルを使わせた
- 高台やコーナーなど、味方が使いたい場所を確保した
- 敵の注意を引きつけ、味方が動きやすい時間を作った
たとえば、味方から回復を受けながら前へ出て敵を下がらせ、今まで通れなかった道をチーム全員で進めたなら、その回復は前進する力へ変わっています。
反対に、回復され続けながら、自分の攻撃がほとんど届かない距離で敵を撃っているだけでは、敵を下がらせることも場所を取ることもできません。
攻撃を受けたこと自体ではなく、その結果として戦う場所を動かせたかを見ることが大切です。
回復をもらわないタンクを目指す必要はない
「それなら、サポートから回復をもらわないほうがよい」ということではありません。
タンクが回復や支援を受けるのは自然です。前へ出るべき場面では、味方の力を借りて攻める必要があります。
問題になるのは、何も起こらないまま回復だけを使わせ続けることです。
敵へ近づくため、敵のスキルを使わせるため、場所を取るために受けたダメージには意味があります。一方で、開けた場所に立っていたために受けたダメージや、味方がまだ戦えない時間に一人で受けたダメージには、ほとんど見返りがありません。
不要なダメージを減らせば、自分が倒されにくくなるだけでなく、サポートが攻撃やほかの味方への支援に使える時間も増えていきます。
タンクの土台になる3つの基礎
タンクの動きは、まず「遮蔽物」「味方と一緒に戦える位置」「スキルが使える時間」の3つにまとめられます。
この3つは、すべてのタンクで共通して使える考え方です。
1. 遮蔽物を使う
タンクは体力が多くても、開けた場所で敵全員の攻撃を受け続ければ倒されます。
壁、建物、コーナー、ペイロードなどの近くで戦えば、危なくなったときにすぐ隠れられます。遮蔽物を使うとは、ずっと隠れることではありません。
攻撃するときには身体を出し、敵の強い攻撃が来たときや、自分の重要なスキルがない時間には隠れる。出る場所と戻る場所を同時に決めておくことが大切です。
最初に不要なダメージを受けなければ、体力とスキルを本当に前へ出たい場面まで残せます。
2. 味方の攻撃と回復が届く位置で戦う
自分が敵へ攻撃できる場所と、味方全員が一緒に戦える場所は同じとは限りません。
タンクがコーナーを曲がって敵へ近づいても、味方がまだ移動中だったり、壁の向こうに残っていたりすれば、タンクだけが先に戦っている状態になります。
前へ出る前には、自分が敵へ届くかだけでなく、味方が敵を攻撃できるか、サポートが自分を助けられるかも確認します。
前に出るのはタンクでも、戦闘を始めるのは味方も参加できる状態になってからで大丈夫です。味方がまだ来ていないなら、遮蔽物の近くで数秒待つだけでも孤立を防げます。
3. スキルが使える時間に前へ出る
タンクには、重要なスキルが使えて強い時間と、使い終えて弱くなっている時間があります。
スキルが揃っている時間には、敵へ近づき、場所を取り、大きな圧力をかけられます。ここでいう圧力とは、敵に「このままでは危ない」と感じさせ、下がったりスキルを使ったりさせる力のことです。
重要なスキルを使い終えた後まで同じ勢いで前進すると、足りない防御力を自分の体力と味方の回復で補うことになります。
スキルを使い終えたら、さらに進むのを一度止めます。遮蔽物があり、味方も一緒に戦えているなら、その場所で次のスキルを待てます。敵が押し返してきた、自分の体力が少ない、味方が参加できなくなった場合は、一つ後ろの遮蔽物まで下がります。
スキルがあるときは前へ出る。使い終えたら、今いる場所を守れるか確認する。
このリズムを覚えると、無理に突っ込み続けることも、スキルを持ったまま後ろに立ち続けることも減っていきます。
よくある失敗
味方が来る前に、一人で戦い始める
敵が見えると、タンクだからすぐ前へ出なければならないと感じることがあります。
しかし、味方がまだ移動中なら、タンクだけが敵全員から攻撃されます。前へ出る前に一度振り返り、味方が近くにいることを確認するだけで、無理な戦闘を減らせます。
スキルを使った後も、そのまま前進し続ける
スキルを使って敵を下がらせると、さらに追いかけたくなることがあります。
しかし、戻るためのスキルがないまま遮蔽物から離れると、敵が反撃したときに戻れません。スキルを使った後は、取った場所を一度維持し、次に安全に前へ出られる状態を待ちます。
タンクの面白さは、味方と一緒に前へ進めること
タンクの面白さは、敵の攻撃をその場で耐え続けることだけではありません。
自分がスキルを使って前へ出たことで敵が下がる。敵の重要なスキルを使わせたことで、味方が攻撃しやすくなる。今まで通れなかった道を、チーム全員で前へ進めるようになる。
自分の動きによって戦う場所が変わり、味方が自由に動ける範囲が広がっていく。その感覚が、タンクならではの楽しさです。
まとめ|最初は、この3つだけ意識する
この記事の内容を、すべて同時に考える必要はありません。最初は次の3つだけ覚えておけば十分です。
- 遮蔽物を使う
攻撃するときだけ身体を出し、危なくなったらすぐ隠れられる位置で戦います。
- 味方の攻撃と回復が届く位置で戦う
前へ出る前に、味方も一緒に戦える状態かを確認します。
- スキルが使える時間に前へ出る
スキルを使って場所を取り、使い終えたらその場所を守れるか確認します。
前へ出る前の確認
近くに遮蔽物があるか。味方も一緒に戦えるか。今使えるスキルがあるか。
次の試合では、3つのうち一つだけ思い出せれば十分です。
少し長く生きられた。味方と一緒に戦えた。自分が前へ出たことで敵が下がった。そんな場面が一度あれば、それがタンクを楽しむための最初の一歩になります。
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この記事の執筆
Overwatchコーチとして多数の指導実績を持ち、初心者にもわかりやすいロール理解と実戦的な立ち回りを解説しています。